アレ?雨漏りかな?

・・・・・と思ったら。まず初めにやるべきこと。

大切な建物が雨漏りしていることに気付いたり、アレ?もしかして雨漏りかな?と思ったら、まず一番最初にやるべきことがあります。それは

「できるだけ緻密な雨漏りの記録をとる」

ということです。これはとても重要なことですので、もう一度繰り返します。

「できるだけ緻密な雨漏りの記録をとる」

ということです。

これをやるのとやらないのでは天と地ほどの大きな違いです。

雨漏りのプロフェッショナルにとって、雨漏りの原因を調査する際には、まず第一に「お客様からの雨漏りの状況に関する情報」が重要な道標となりま す。この道標が不確実な情報だったり、情報量が極端に少なかったりすると、ただでさえ難しい雨漏り調査は迷路に迷い込んでしまうことになります。一度迷路 に迷い込んだら、プロであってもなかなか抜け出すことが難しくなります。

ですので、お客様が記録する「雨漏りの状況に関する情報」は、本当に重要で、まさしく雨漏りを解決へ導くための道標なのです。

では、どんな点に注意して記録をとればいいのでしょうか?
以下に、雨漏りに気付いてからの、お客様がやるべき情報収集のポイントをまとめますので参考にしてください。

  1. 漏水箇所の正確な確認と把握。
    ・漏水箇所以外の離れた場所にも雨漏りが発生していないか?
    ・漏水箇所の周辺には水で濡れたあとや湿り、水滴などはないか?
    ・漏水箇所周辺にカビや結露が目立つ場所はないか?
    ・etc・・・・・
  2. 漏水の時期と経過。(漏水の履歴)
    ・一番最初に異変に気づいたのはいつか?
    ・現状の雨漏りはいつ頃から発生したのか?
    ・現状の雨漏りは、どの程度の周期で発生するか?
    ・上記の周期に変化はみられないか?
  3. 雨漏り発生時の気象状況。(雨の状況)
    ・雨の強さはどうか?
    ・雨の量はどうか?(瞬間的な量、その時期の降水量、他)
    ・風の強さはどうか?
    ・風向きはどうか?(南北東西の確認、下から吹上はどうか、など)
    ・雨が降り出してから雨漏りが発生するまでの時差。(タイムラグ)
  4. 漏水そのものの状況。
    ・滴が落ちるのか、湿ってくる程度なのか?
    ・漏水の量はどうか?(コップ半分、コップ一杯、洗面器、バケツ、など)
    ・漏水のスピードは?(一晩かけてコップ一杯なのか、5分でコップ1杯なのか?
    ・漏水の色は?(透明なのか、赤っぽいのか?など)

以上のようなことを注意しながら、しっかりと雨漏りの情報収集に努めてください。
そうすれば、雨漏りの解決にとって大きなアドバンテージとなります。