“雨漏り”というと、戸建・屋根などのイメージもありますが、マンションでの雨漏り問題もかなり多いようです。
最上階・上階がルーフバルコニーになっている場合や、8階建ての4階など途中階でも、外壁やサッシまわりからの雨漏りは、新築・中古どちらも発生する可能性があります。
集合住宅は戸建と違い、雨漏りではなく上階からの水漏れの場合もあり、一般の人では判断がつかない場合もあります。
水漏れの場合は、住宅総合保険などの保険から、損害についての保険金が支払われる場合がありますが、雨漏りの場合は、住宅総合保険などの対象になっていないことがほとんどです。
契約書の内容を確認して、瑕疵担保責任の賠償対象にならない場合は、室内の被害・損害は自己負担になることもあります。
新築では入居してみないとわからないことがほとんどですが、数ヶ月で雨漏りをしてしまう物件もありますし、中古の場合は雨漏りの跡をクロスの張替 えなどにより隠して販売したり、雨漏りの事実を伝えられないこともあるようですので、購入する場合はそのあたりの確認も必要です。
修理・修繕も、各戸の個別対応が難しい箇所や、専有部分・共用部分など、どの場所での雨漏りかにより、管理組合や管理会社なども関わることになり、すぐに対応してもらえないこともあります。
工事をするにしても、上下左右だけでなく、マンション全体に騒音や振動が響くため、その対応も重要です。
戸建でも集合住宅でも、雨漏りによる被害は同じように深刻です。
住民の方は、どこにどう相談したらいいのか、どう対処したらいいのか、そこから悩むことも多いでしょう。
その対応に関わる管理組合・管理会社・販売会社・業者など、スムーズに問題が解決できるよう、そして、同じ被害を繰り返さないよう、誠意をもって取り組む必要があると思います。
理事会を通さないと決められない場合や、販売会社も関わる場合など、集合住宅ならではの煩わしさや手間もあり、根本的な解決に辿り着くまで時間がかかってしまうことも多いようです。
マンションの場合は、修繕計画も立てられており、雨漏りによる外壁塗装や屋上防水など大掛かりな修繕になる時はその修繕計画との兼ね合いが考慮されることもしばしばあるようです。